オホーツク脳卒中研究会市民公開講座
平成30年度 オホーツク脳卒中研究会市民公開講座で 当院の戸島医師が講演しました。
平成31年3月6日に開催された講演で当院リハビリテーション科の戸島雅彦医師が「知って得する運動の話-脳卒中にならないために-」のテーマで市民講演会を開催しました。本講演会はオホーツク管内で活動する脳神経外科医師らで構成するオホーツク脳卒中研究会が毎年主催する市民向け講演会です。

脳卒中の治療の一環として早期からのリハビリテーションは極めて重要です。講演では脳卒中にならないためにどのような運動をしたらよいかについて、健康と運動、体力の基礎知識、お薦め運動基準の3つを解説しました。
そもそも「体力」とは「行動を起す筋力」「行動を調整する平衡性(バランス)」「行動を持続する全身持久力(スタミナ)」であるとし、例えば30秒椅子立ち上がりテストで15回以下だと転倒の危険性が高いなど、日常で自身の体力を計る方法などを紹介しました。
脳卒中や心臓病などを防ぐためには運動が一番有効ですが、有効な運動強度は各人が異なり、「きつい」から「楽である」までの10段階でその人それぞれに感じる自覚的運動強度(ボルグスケール)を目安に、有酸素運動(ウォーキングなど)を実施することが効果があることなどを話しました。特に週3〜5回 20分以上の運動で、息がきれない運動で「楽だ」と感じるペースがお勧めです。

脳卒中や心臓病予防のためにその人に合った適切な運動量を確保しましょう。