平成30年5月10日、当院在宅医療推進チーム主催による「第6回 利用者をよくするケアプラン支援研修会」を開催しました。北見地域から43名の介護支援専門員の方に参加していただきました。今回は訪問リハビリテーション 作業療法士 西村主任による「『気づいたら廃用症候群になっていた』を防げ」をテーマとして開催しました。 廃用症候群を防ぐためには、その人の健康時の活動量を維持することが重要です。廃用をきたさずに生活をするのに必要な活動の量を知ることは、ケアプランを作成する際に重要となります。講義では基準となる活動量の考え方、活動量の設定(ケアプラン上の目標の設定)の方法、また毎月の利用者の自宅訪問(モニタリング)の際の活動量低下の前兆を知る方法などを紹介しました。 また充分な活動を行う前提には、筋力やバランス持久力などの心身機能が十分活かされていることも重要です。 今回をもって本研修会は終了いたします。ご参加いただいたケアマネジャーの皆様ありがとうございました。今後、在宅医療推進チームでは回答頂いたアンケートを元に、地域の在宅医療の推進に貢献してまいります。
平成30年4月12日、当院在宅医療推進チーム主催による「第5回 利用者をよくするケアプラン支援研修会」を開催しました。北見地域から59名の介護支援専門員の方に参加していただきました。今回はリハビリテーション科 理学療法士 立花主任による「その運動は果たして安全か? 心機能評価の重要性」をテーマとして開催しました。 高齢者に好発する心疾患の種類と症状を紹介しつつ、今年3月に改訂された急性・慢性心不全診療ガイドラインから、心不全による生活への影響、ガイドラインで示された4つのステージ(AからD)のどこに利用者が該当するかを把握し、悪化による再入院を防ぐため、過不足のない運動量の目安を知ることが大切であることを伝えました。 また心不全は水分や塩分の制限など日常の生活管理が重要であることから、管理が出来ているかどうかをケアマネジャーが知る方法について解説しました。
平成30年3月8日、当院在宅医療推進チーム主催による「第4回 利用者をよくするケアプラン支援研修会」を開催しました。北見地域から約60名の介護支援専門員の方に参加していただきました。今回はリハビリテーション科 言語聴覚士 山﨑科長による「食べられないのか(機能)食べないのか(意欲・環境)それが問題だ」をテーマとして開催しました。 後期高齢者や介護度の高いケースに多い摂食嚥下障害は住み慣れた環境で生活することが出来なくなってしまう事もあります。生活を継続する上で経口摂取は重要なポイントであり、食べられる(最大機能)と食べている(生活機能)の差こそが廃用症候群を引き起こす要因であると説明しました。 専門家によって早期に食べられないのか(機能)食べないのか(意欲・環境)を評価する事によって、体調の良い時と悪い時に応じた食形態を選択する事が大切であり、本人の満足度とリスクのバランスを適切に設定した食事提供・ケアプラン作成が望ましいと伝えました。