北見市における「看取り」のピークと活動の速度

医療介護連携の場面からみた目的の一つに「身近に外来診療を受けられ、通院が困難な際は訪問診療等を適切に受け、生活を継続できる。」といった日常の療養支援(平時の対応)がある。
日本人の平均寿命は84.10 歳 (2017年)だ。
そこで北見市の85才人口の推移をグラフにしてみた。(グラフを参照)
2020年の85才以上人口は7,255人
2025年の85才以上人口は8,570人
2030年の85才以上人口は9,499人
2035年の85才以上人口は11,671人
2040年の85才以上人口は12,345人でここがピークとなる。
2020年のこれから15年後に85才以上人口が18,926人増えるらしい。

超高齢社会と言われ、それはそれで間違いないのだが、ポイントは85才以上人口数がピークの2040年であるということ念頭に置くことだと思う。
つまり北見市の場合、地域の高齢者が出来るだけ長く「地域で暮らし続けられにくい状態」である85才以上人口数の増加を横目で見ながら取り組みのスピードを加減していくということだ。

2008年頃、脳卒中地域連携クリティカルパスに取り組んでいた時、私の師匠(と呼ばせていただく)がこう言った。
「ええか、2025年問題はそこで終わりやない、入り口や。そこからが本番や。2025年からきばらなあかんのに、2025年で燃え尽きてしもたらあかんがな。連携は大切やけど、まだ分かってくれる人は少数や。待っていれば少しずつ皆気付いて理解してくれる。大事なのは続けていくことや。」


「ACPを地域で根付かせていく」という取り組みは大事だが「熟すまで待つ」というスタンスも大事だ。

活動をしていくと何かしらの成果がどうしても欲しくなる。自分の取り組みのご褒美であり通信簿でもある。地域にとっては正しいこと(のように見えること)でもなかなか馴染まない、浸透しないということもある。そういう時は「結婚祝賀会の仲人がいつの間にか居なくなった作戦」で行くことにしている。
その昔、結婚祝賀会には必ず仲人がいた。そのうち少しずつ仲人のいない祝賀会に参加しても違和感がなくなった。国で奨励したのでもメディアが格好良く取り上げた訳でもない。いつの間にか「違和感が無くなり、馴染みの感覚」になった。

ACPが地域の人々の中で「馴染み」になっていく取り組みで良いのだと思う。

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